奇跡の男 RDJの第二章
ロバート・ダウニー・Jrのフィルモグラフィーをたどりながら思うのは、ロバート・ダウニー・Jrという男の存在そのものが奇跡のようだということ。
5歳のあの愛くるしい子供が成長して、20代、30代前半をアイドル的に過ごした男が40代でさらに輝きを増している。
若くして名声と人気を得て溺れ、大人になったらぱっとしないとか、あんなに可愛かったのに面影もないとか、身を持ち崩すスターなんていっぱいいる。
まして、ロバート・ダウニー・Jrは子供の頃から薬物問題を抱えていて、それが原因で生まれ持った魅力的な容姿や驚くべき才能をすり減らし朽ちらせることだって有り得たと思う。
20代の頃は、十二分に可愛いけれども、このままでいいの?と、ふと不安が過ぎる雰囲気もある。そういう危うい時期を、過去の作品で見つけられるからこそ、いま、48歳のロバート・ダウニー・Jrを「奇跡の男」だと感じるのだ。
5歳の彼の愛くるしさを保ったまま、素晴らしく格好良い大人の男として立っている。
神様でさえ、ロバート・ダウニー・Jrを愛さずにはいられないのだろう。そんなふうに思う。
だけど人生は公平で、帳尻はあっている。
ドラッグに苦しむという代償なしには、いまのロバート・ダウニー・Jrは存在しなかったのかもしれない。
ドラッグと生きた30年と、薬物と手を切るために過ごした服役・リハビリの数年。どんな苦悩があったか想像もつかないけれど、それを生き抜いたロバート・ダウニーJr.だからこそ、奇跡の男なのだ。
2001年。薬物依存を克服して、クリーンになって帰ってきたロバート・ダウニー・Jrを見よ。神々しいまでに美しいではないか!
「I Want Love」PV 2002年
http://www.youtube.com/watch?feature=related&v=ufbexgPyeJQ&app=desktop
余分なものを削ぎ落とした新生RDJの第二章を私たちは見ている。
「歌う大捜査線」38歳
「ゴシカ」 38歳
「キスキス・バンバン」 40歳
「シティ・オブ・ザ・ドッグス」 41歳
「ゾディアック」 42歳
「アイアンマン」 43歳
「シャーロック・ホームズ」 44歳